振袖を着るマナーで振袖美人作法

2022/05/12

振袖やお着物を普段から着られている方や知識をお持ちの方は、着物を着たときの作法やマナーなどお知りかもしれませんが、一般的になかなかお着物を着る機会はありません。成人式で初めて振袖を着られる方がほとんどではないでしょうか。
今回は振袖の着たときの作法、マナーについてご紹介していきます。
色んな場面でのマナーを確認していきましょう。

歩き方や立ち振る舞い

基本、お着物を着られると自然に背筋が伸びます。これはお着物が緩んで崩れないように、しっかり整えたり紐で結んだりすると背筋が伸びる仕組みになっております。但し時間が経つとお着物が馴染み、動くことにより多少緩むことにより隙間ができ、ご自身のいつもの姿勢や立ち振る舞いになってきます。まずは背筋を伸ばし上前を見せれるようにして立つことがさりげないポイントです。

左右の傾きや帯の下辺りお腹が出ていないかチェックをすると良いでしょう。手や腕を袖の外に露出するのは振袖ではあまり望ましくないので注意。

歩くコツは普段の歩き方より小幅にして、軽くカカとを擦る歩き方ですと上品に見えるプラス歩きやすいです。なので歩きスピードは遅くなりますがそれがお着物の美しく見えるポイントです。腕は振り過ぎると子供っぽく見えますし、基本歩くとき腕は振らず袖を掴むかバックを持つか、腕を胸の辺りに添えるかにすると上品さが増します。

座り方

座るときは振袖が崩れやすい動作の一つです。どんなにしっかり着付けをされているひとでも、座り方により緩む可能性があります。座る時は袖を前にする感じで（持っても良い）地面に付かないようにします。後ろ側のおはしょりという箇所の下部分を軽くつまむと立ち上がった時に着物が引っ張らず下がらないようにすることができます。又、背中にある帯も気にして椅子や壁などにもたれかからないようにしないと、崩れる恐れが出てきます。椅子に座ったら地面に触れないように袖を膝の上に持ってきて重ねます。座るときに低い椅子の場合は裾が広がる場合がありますので、広がらないようにしましょう。

車などに乗る際には、足から乗り込むと着崩れの恐れが出てくるのとお着物での立ち振る舞いとして見た目が良くありません。

座りと一緒で袖を体の前で合わせます。ドアなどに引っかかるのを注意して、座席にお尻から腰を下ろします。同時に髪型が普段より幅が出ておりますので当たらないように注意しながら頭を車内に入れ、ここで足元以外は車内に入り座っている状態です。最後に足を揃えて身体をを回転をするようにします。草履も脱げやすいので注意。

降りるときは、乗る時の逆バージョンで、足を出して頭を出し身体の順番ですが、この時も袖が車に引っかからないか最後注意となります。

階段の歩き方とトイレの場合

階段を上る時気を付けるポイントが、袖と裾が階段に当たり引きずったり踏んでしまうことです。ポイントとしてまずは袖をそれぞれの腕で抱えるように持つか、手で裾をそのまま持つ。裾は足首が見えない程度に少し持ち上げます。

階段の歩幅に合わさず、大股にして上がってしまうと着崩れの恐れが出てきますので小股にし、身体を軽く前のめりにすると振袖は綺麗にも見えます。

トイレでは大事なお着物を汚してしまいそうで心配です。ですが袖と裾を上手く処理することがポイント。裾はロングスカートをイメージすると分かりやすいかもしれません。裏返さずそのまま帯の下までたくし上げます。中の長襦袢も一緒でたくし上げ帯締めに挟む感じ。下ろすときは中から順番に下ろすようにしましょう。手を洗う時は袖を巻かず肘までグイっとし脇に挟んでも構いません。又は帯締めに挟むのもＯＫです。